優しい鍼の鍼灸院

老人・高齢者 腰痛で動けなくなる前に

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空鍼灸院の渡部です。得意な症状は腰痛、坐骨神経痛、股関節痛、頭痛、五十肩、首こりなど多くの痛みで悩む方々にご来院いただいております。
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郡山市だけでも100歳の方が約7,80人いらっしゃるようで。
高齢化はどんどん進んでいます。

腰痛で動けない。と聞くと急性的な腰痛を思い出します。しかし高齢者の場合慢性的な腰痛でも次第に痛みがひどくなったり、筋力低下により動けないという状態になる場合が多いです。慢性的な腰痛の場合痛みの程度にもよりますが安静にしてることは逆によくないです。

慢性腰痛を抱えている方に日中どのように過ごしてますか?

と聞くと

ずっとテレビの前にいる

ずっと椅子に腰かけている

と返答が返ってくることが多いです。ずっと同じ姿勢で居ると血流循環が悪化してしまうのです。じーっとしているときの姿勢にも気を付けなければいけません。

 

普段の姿勢

椅子に腰かける場合も注意が必要です。
老人・高齢者で男性に多いのがふんぞり返る様に座る。ちょっと深めに腰かけ背もたれにもたれかかっている姿勢です。別に偉そうにしたいわけじゃなくこの格好が楽なんだといいます。
この座り方は腰椎に負担をかけ腰痛の原因となる姿勢です。座っている間は楽でも実際には腰に負担がかかってしまっているのです。
潜在的に腸骨筋にコリや硬結ができている方がこの姿勢になりやすい。

女性に多いのが背中を丸めて浅く腰かけている。腰を背もたれに着けずに座っている方が多いですが背中が丸くなってしまっている方が多いです。背中が丸まっているので骨盤が後ろに倒れそれが癖になってしまうと背中を丸めた猫背の姿勢になってしまいます。その姿勢でよくないのは、胸の筋肉が常に縮められた状態。首が前に出て顔が下がりますが顔を上げなければなりませんので首の後ろの筋肉が縮められた状態となってしまいます。
筋肉が縮められた状態が続くと血流循環がしにくくなりコリ、硬結ができやすくなってしまいます。

いい姿勢

本当のいい姿勢は椅子の中央に腰かけ肩の力を抜き、背もたれに背中を付けずにピシッと座る。この時骨盤が倒れず上に向くようしっかし力を入れることが大事です。

若い人の場合この正しい姿勢を心がけることにより腰痛の予防になります。

いい姿勢を習慣づけてしまえば姿勢を支える筋肉がついてくるのです。

テレビ、ネットでも姿勢で腰痛改善。いい姿勢 正しい姿勢が大事とさんざん言われています。

しかし高齢者・老人の場合はこのいい姿勢を保持し継続させることは正直難しいと思います。もちろんこのいい姿勢を保持することが一番いいことだと思いますがそれができないとなると先ほど紹介した悪い姿勢に逆戻りします。

ではどのような姿勢が無理なく 負担の少ない姿勢になるのかですが

お勧めなのは椅子にぐっと深く腰掛け背もたれに背中をフィットさせてしまうのです。すると腰椎と椅子が離れる箇所が無いので背骨にかかる負担が少ないです。また背中を背もたれで多少サポートしますので猫背にもなり難いです。

何より指導しやすい姿勢。

先ほどのいい姿勢は骨盤を立てなければ意味がありません。骨盤を立てる意識のできる方はいいですがそれが意識できない方もいらっしゃいました。

この姿勢だと深く腰掛け隙間をなくし背もたれを使うので極端に悪い姿勢にはなり難いと考えています。

 

ただし椅子の背もたれが大きく後ろに傾いている椅子は男性の悪い姿勢になりやすいので使わない方がいいです。

床の生活

またイスではなく床に直接座っている高齢者・老人も多いですがこれも腰痛、膝痛の原因になるので絶対椅子の生活をお勧めします。

若い方も同じですが床であぐらをかいたり足を延ばしたりして座っていると骨盤が床にべたっと付きます。すると骨盤は後ろに倒れ背中を丸める状態で座るのが楽になってしまうのです。すると腰椎に負担がかかったり腰、おなかの筋肉に負担がかかってしまいます。

高齢者・老人の女性の場合「正座してた方が楽」とおっしゃる方が多いですが長時間の正座は膝関節に大変な負担をかけることになるので絶対やめるべきです。

 

ちょくちょく動く

上に書いたいい姿勢を実践していただくことも大事ですがいい姿勢をしていてもずーっと座って半日過ごすような生活はよくないです。
ちょこちょこ動くことが大切。 高齢者・老人だと自分の居場所の周辺にすべてをそろえてしまう方がいらっしゃいます。
ハサミ、薬、お茶、ポット、耳かき、孫の手
動かなくていいように周りにそろえてしまうのです。
すると周辺がごちゃごちゃして歩くときに危ない、ごちゃごちゃすると物がなくなる。
わざわざ物を取りに行かなくていいので歩かなくなってしまうのです。
30分~1時間程度座って過ごしたら肩を回す。ものを取りに行く。お茶汲みに行く
など動く癖を付けていただくことが腰痛予防につながります。また本人が腰痛を訴えていても激痛出ないようであればなるべく動かすことが大切です。

腰痛で動けない

動けないからといって寝たきりで居ると本当に寝たきりとなってしまいます。
そのようなことを防ぐために予防が大切ですが動けなくなった場合でもできることがあります。 痛いところを温める。動かなくなってしまうと腰などに余計血液が循環し難い状態になります。痛いところを温め。できる体操・運動
起き上がれないようであれば寝たままでもできる体操
足を交互に上げる 10回程度
膝を胸に近づける交互に 10回
手足 ぶらぶら ゴキブリ体操 約30秒 

座れるようであれば
座ったままラジオ体操 テレビでも昼間やってる
座ったまま膝上げ 10回

などできることはあります。
動けなくなってしまったとあきらめてしまうと筋力低下→歩けない→歩けないから動かない

寝たきりになってしまうと本人もご家族も大変な苦労がかかってしまう。
できることをやるかやらないかだと思います。

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