膝の痛み 内側や外側の痛み原因と対策

また慢性的な膝関節の話です。
膝の内側が痛いとおっしゃる方も多い印象です。
急性の場合やランニングして痛みが出た場合、スキーなどでひねったような状態の場合は整形外科で診察してもらうのが安心です。
しかし慢性的な痛みの場合は特に外傷もなく痛い
レントゲン撮って軟骨がすり減っています。と言われヒアルロン酸
注射を行ってもよくならない場合があります。
それで治らないのは筋肉が原因だからです。
・立ち上がりで痛みが出る
・寝返りすると痛む
・寝ているとずきずきしてくる
・お風呂に入った後は少し楽
このような症状は筋肉の硬結が原因となっています。
膝の内側、外側と言っても様々な筋肉で構成されています。
一番原因となるのは前回も話た大腿四頭筋です。
膝蓋骨(膝のお皿)を固定している筋で硬結ができやすい特徴があります。
・大腿四頭筋
※(mediclip,lippincott Williams&wikinsから転載
・鵞足 鵞足とは半腱様筋、縫工筋、薄筋という筋肉が膝の内側で集合して鵞鳥の足のよう に広がったものです。
プロメテウス 解剖学アトラスから転載
これらの筋肉にトリガーポイントができると膝の内側の方へ痛みを放散させます。
※(mediclip,lippincott Williams&wikinsから転載
これらの筋肉が膝の内側の痛みの原因となっているのです。
外側の痛みで悩む方
多いのは大腿四頭筋の外側広筋の硬結により痛みが発生しているのです。
鵞足、大腿四頭筋も温めたりストレッチがおすすめです。
ストレッチは前回膝の前面の痛みで書いたストレッチを参考にしてください。
また内側が痛い場合は膝の内側にホッカイロを張ることをおすすめします。
ただ低温火傷には注意してください。
慢性的な膝の痛みを抱えるか方はもともと腰痛があったり股関節痛がある方が多いです。
その痛みを体は無意識に避けようとするからです。
わかりやすい例でいうと右の腰が痛いと右に力を入れないよう歩きますので
どうしても左に重心がかかってしまい、左の膝に痛みが出るというわけです。
実際はこんなに単純なものではありませんがこのように
かばったことで痛みが起こってしまう事が多いのです。
痛みを放置してしまうとこのような悪い連鎖が起こってしまうのです。
膝の痛みが発生してしまうと散歩する気も起きない。
家事もなんだかやる気ができない。
膝の痛みは生活の質を下げる原因となってしまうのです。
膝痛も早いうちに対策することで解消することが可能です。
当院では解剖学的に構造を把握し適切なアプローチができます。
ぜひご相談ください。
膝の痛みを解消させることで散歩ができる。 家事をちょっとでも
できるという状態を作ることが必要です。