鍼を打つ場所は?危険はないの?

鍼ってどこに打つの?何を狙うの?
神経? 血管? 筋肉? ツボ?
質問されたのでお答えしたいと思います。
筋肉を狙って鍼を打っています。
症状にもよって神経を狙う場合もたまにありますがほとんど筋肉狙いです。血管は弾力性があって刺さらないので安心してください。
目次
鍼を打つ場所は筋肉
鍼は体の柔らかい所にしかささりません。筋肉とか靭帯とか骨以外の所ですね。
あなたの筋肉は常日頃からデスクワークに家事などで負担が掛かっているはずです。そのコリコリしたところに鍼を打って傷をつけます。
その傷を回復させようと体は一生懸命その部位に血流を促してくれるんです。
鍼をして血流が良くなることは体の自然治癒力のおかげなんです。
他に打つ場所、神経
これは先生にもよって打つ人打たない人いますが坐骨神経痛や手のしびれ等の症状の時神経に鍼をする先生もいます。
痛んでいる神経を直接狙い作用を調整してくれるようです。
ただ鍼が神経に刺さった瞬間てビリっと来ますからあんまり気持ちよくはありませんね。
神経に鍼が刺さったらしびれが残ったりしないの
私自身、神経を狙った鍼はあまり打ちませんがたとえ鍼が神経に当たったとしても危険はありません。
神経だけを狙って鍼治療している先生もいるくらいです。
鍼灸院に来た患者さん全員にビリビリ電気ショックをお見舞いしている先生でもしびれが残ったことはない!と断言していますので大丈夫です。
鍼で神経が傷つかないのは理由があります。
鍼の先端はロケット型です。組織を傷つけづにかき分けながら進んでいきます。
人間の神経は一人前のパスタの束の様な構造をしています。神経の繊維一本一本が集まって太い神経になっています。
太い神経とは坐骨神経などです
プロメテウス 解剖学アトラスから転載
この図は太ももの解剖した図で真ん中の黄色で走っているのが坐骨神経です。
神経の束にロケット型の鍼が貫通しても束をかき分ける時ビリっとくることはありますが神経が損傷するなどということはありませんのでしびれが残った。手が動かなくなったなんてことはあり得ません。
あとはツボに打つ場合もあります。
腰痛に効くツボ。肩こりに効くツボ。眼の疲れに効くツボ。
いろいろありますからツボをねらって打つ場合もあります。ツボ選び方も先生によってそれぞれ違っている場合が多いです。
悪くなっている部位を局所的に打つ先生。腰痛だったら腰に打ちます。
悪くなっている場所は関係なしで足や手に鍼を打つ先生。例え腰痛でも足や手のツボを使って鍼を打ちます。
それぞれ先生によっても考え方効かせ方が全く違うのでおもしろいですね。
最近流行りの筋膜リリース
今でこそテレビでもてはやされ重要視されていますが昭和20年ごろから筋膜リリースの様な治療をしていた先生もいらっしゃいました。
「挫刺法」
太い鍼で浅く差して鍼に軟部組織を絡めるため一方方向に回す。
組織が絡みついたところで引き抜く。
昭和20年ですから筋膜リリースだぜ!
といいながら治療していたわけはありません。が昔から膜を意識した治療をやっていたんだなと先人たちの知恵に感心させられます。
鍼治療の危険はないの?
危険な部位もいくつかあります。もっとも事故が多いのは肺に刺さってしまった場合です。
肩こりの治療など行う場合肺に鍼が到達してしまい肺気胸になって息苦しくなってしまった。数日~数週間で戻りますが。
肺を傷つけてしまう事故がたまに起きますが普通の鍼灸師なら危険部位は心得ていますししっかり肩回りの解剖学を把握してから鍼を打っていますから安心して大丈夫です。
鍼で感染症とかないの?
今現在はほとんどの鍼灸院は鍼は使い捨ての鍼を使っていますから感染症の心配はありません。鍼もステンレス製で折れたりしない、さびない。等品質は年々向上しています。
稀に古い鍼灸院だと未だに使いまわししている鍼灸院もあります。必ず肝炎などに感染するというわけではありませんが気になる方は確認してから鍼灸を受けてみるといいでしょう。
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