半年に一回繰り返すぎっくり腰
半年から三ヶ月に一回季節の変わり目にぎっくり腰を繰り返す。
最近では二週間前にぎっくり腰が起こり動ける様にはなったが痛みは取れない。
今までここまで長く痛みが続いたことがなく心配になり来院された。
特に床のものを取るときのかがむ動作。
体をひねる動作が辛い。
施術回数と頻度
施術回数 6回
治療頻度 初めは週二回 その後週1回
通常ぎっくり腰の治療は3回以内に終了することが多いが今回の症例の場合ぎっくり腰を繰り返すのをなんとかしたいとのことなので6回をお勧めした。
施術内容と経過
初診はまず前にかがんだときの痛み、捻ったときの痛みの原因を探り施術を行った。
前に屈むときの痛みの原因として多く考えられるのは股関節周囲の筋緊張。
股関節の動きが悪くなると腰椎も動き難くなり痛みが出ることが多い。
股関節周囲の緊張を取る目的で足のツボに鍼を行い反応を見た。
前に屈む動きはまだ痛むが先ほどよりも動きやすい。
とのことなのでさらに緩めるため、ふくらはぎ、太もものツボにも鍼を行った。
また動きをチェックすると前屈みの動作は気になるものの、ひねる動作の際の痛みは消えていた。
2回目 床のものを取るのは怖いが前に屈む動作はとてもしやすくなった。
しかし仕事で無理すると帰ってから痛みが出てくる。
とのことからまだ緊張の緩和が不十分と考え初回のツボに加え背中の緊張を取る腕のツボ。
腰の緊張を緩和する手の甲のつぼに鍼を行った。
これで動いてもらうとすっと動けるとのこと。
3回目 痛みはほとんど消えたがぎっくり腰を繰り返したくないとのことなので股関節の緊張、背中の緊張を取る目的で腕。足のツボに鍼をおこなった。
6回目 日常で腰がダルくなるのも減ってきた。
また毎朝感じていた腰のこわばりも減っているとのことなので治療を終了とした。
まとめ
ぎっくり腰を経験してからまたぎっくり腰になってしまったという方は意外に多い。
ぎっくり腰は発症直後の痛みは強いが通常は一週間から二週間程度で自然に症状は消える。
しかし痛みの原因は残っていることが多く季節の変わり目など体が疲れている時に無理するとまた症状がグキッと症状が出てくる。
ぎっくり腰を繰り返さないためにも針は有効でその際は腰痛の原因になるこが多い筋肉、背中やお尻、足の緊張を取ると再発し難い体作りができる。