股関節痛に対する鍼灸治療。どんな治療をするの?
股関節の痛みの悩み女性に多く長期間にわたっている場合が多い。
鍼灸院にご相談がくる股関節痛の場合、種類は大きく三つに分けられる。
- 変形性股関節症
- 股関節周囲の筋肉の緊張、神経の圧迫
- 背骨の問題(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など)
鍼灸治療にて症状が緩和しやすいのは上二つの変形性股関節症由来のものと股関節周囲の筋緊張によるもの。
背骨の問題の場合、数年前に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などと言われて今股関節に痛みが出てきたという場合は鍼灸治療にて変化が見られやすいですが最近、脊柱管狭窄症などと診断された場合には難航することが多いです。
股関節痛のよくある症状
- 鼠蹊部の痛み。
- 臀部の痛み。
- 立ち上がる時に痛む
- 靴下が履けない
- 歩き始めると痛む
- あぐらをかけない
- 足の付け根が抜けそうな感じがする。
- 膝も一緒に痛くなる
悪化してくると
- 休んでも痛みが落ち着かない
- 少し動かしただけで激痛が走る
- 素早く歩けない
というような症状が現れ始めます。悪化してくると鍼灸での治療が難しくなるため股関節痛は早め治療をお勧めします。
変形性股関節症の症状
変形性股関節症は症状が出るきっかけによって「一次性」「二次性」と大きき二つに分けられます。
一次生変形性股関節症
特段の問題が無くても起こる。
股関節に負担のかかるスポーツや肉体労働などで酷使している場合に起こりやすいのが特徴。
欧米ではほとんどこのタイプと言われています。
二次性股関節症
こちらは特に女性に多く見られ生まれつき股関節のハマりが浅いことなどによって起こるケース。
それまで自覚症状がなくても中年になって症状が出始めるパターンもあります。
昔はおむつの巻き方によって股関節に異常をきたしてしまうこともありましたが最近ではあまり見られなくなりました。
股関節周囲の筋緊張
腸腰筋 トリガーポイント
股関節周囲に位置し股関節に痛みを起こす筋肉と腰などにあり関節的に股関節に影響を及ぼす筋肉があります。
股関節周囲にあり鼠蹊部(ソケイブ)やその周囲に影響を与えることが大きい筋肉としては腸腰筋、梨状筋(お尻の奥の筋肉)、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋、外閉鎖筋、中臀筋(お尻の筋肉)、ハムストリングス(腿裏の筋肉)
これらが過緊張を起こすことにより鼠蹊部の痛みや臀部の痛みを引き起こしていることが多い。
股関節痛への鍼灸治療
なぜなら股関節周囲の筋肉が凝る原因が他の場所にあることが多いからです。このことを考えなければ股関節の鍼灸は良い結果を得られません。
股関節はいくつもの筋肉と連動しながら動いています。それはもちろん股関節の筋肉だけではありません。腰の筋肉だったり足の筋肉動きに加わっているのです。ですから股関節だけに着目することなく体の中で股関節の動きを支える筋肉に着目することで原因が見つかります。
股関節痛の実際のツボ
出典;医道の日本社
実際のツボとしては股関節周囲の筋緊張をとってくれる足の甲のツボ。
出典;医道の日本社
股関節外側の筋肉の働きを整える太もものツボ。
出典;医道の日本社
足から腰までの筋肉の緊張を取り除く太もものツボ。
この辺りを多く使い治療を行います。
また股関節の動きを支えるのは筋肉だけでなく骨盤や背骨、肩甲骨も関わりこれらの動きも重要です。
特に股関節の痛みの場合鍼灸治療では背骨特に腰椎の動きに注目し動きが悪くなっているポイントにアプローチしてあげることで体全体の動きがスムーズになり股関節の可動域が変わるなどの変化も現れます。
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股関節痛に悩む方の気を付けたいポイント
よく病院などでは体重を減らしましょう。
というアドバイスをする様ですがこれはなかなか簡単じゃありません。
現実的に股関節が痛くなってきたから痩せましょう!
と言われてもすぐに痩せられるかというとそうではありませんよね。もちろん自分で太りすぎていると自覚がある場合は体重のコントロールも必要なことです。
過度な股関節へのストレスを減らす。
長時間のデスクワークや長時間の立ち仕事。重いものを持つ肉体労働などかなり体の関節には負担となります。しかしこれも仕事を辞めるわけにもいきません。ですから「負担を減らしてあげる」ことを考えてください。
長時間の立ち仕事であれば立ちっぱなしは極度な緊張を産むので少し動きながら仕事に取り組むなど些細なことでも積み重ねで体への負担は変わってきます。
床の生活の見直し
日本古来からの床の生活はいいこともある反面、腰や股関節に悪影響を及ぼすところもあります。
長時間座椅子に座ったりあぐらで座っていると骨盤や背骨に強い負荷がかかります。
あぐらを描いてみるとわかりますがあぐらで座ると背筋をピンと伸ばすのが難しくなります。床に座るということはそれだけ良い姿勢を取りにくい座り方なのです。
正座をするとピンと背筋を伸ばしやすく良い姿勢を取りやすくなりますがこの姿勢は膝に問題を起こします。
じゃあどうするかというとソファーや椅子です。
椅子に座ることで骨盤が過度に倒れた姿勢になり難く骨盤や背骨への負担は軽減されます。
今まで床で生活していた方に椅子を買ってくださいと言っても抵抗があるかもしれませんが今はイケアやニトリで激安で買えます。もし床での生活スタイルを続けているなら今からでも生活スタイルを変え負担を減らすことを考えましょう。
歩くたびに腰痛と股関節痛が現れていた。郡山市のお客様
※お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
お尻と腰の周りが痛かった。酷くなるとびっこを引くような歩き方だったので早く改善したかった。
痛い原因がはっきりわかり、そこを集中して施術していただきました。初めは痛むところもありましたが段々に楽になるのが実感できました。
自分でも手軽にできそうなストレッチなどを教えていただけました。
痛いと思ったら早めに施術を受ける事をお勧めします。自分が楽になるので早い方がいいと思います。
※お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。