自分で鍼を打つ セルフ鍼 鍼灸師が教える10倍効果的な方法
最近健康に対する意識が高まっているせいか自分で簡単にできる鍼も発売されています。
自分でストレッチしても揉んでもダメだ。というときはぜひセルフ鍼を試してみてください。
ネットで検索すると自分で鍼を打ってます、セルフ鍼などなど素人さんのブログ
がちょいちょい出てきたので自分で打ってる方いるんだなーと感心しました。
そのブログに対し発狂している鍼灸師のブログもありましたが
自分としてはセルフケアが大切!と考えますので自己責任ですが自分で打ちたい人は
打てばいいのではないかと思います。ただ絶対事故が無いよう安全にやってください。
昔は近所のおばあちゃんたちが集まって灸をしている所があったそうですが、
中には自分たちで鍼も打っていた所もあったそうで、びっくりしました。
目次
自分で手軽に打てる鍼 パイオネックス
パイオネックスとはピップエレキバンの鍼バージョンのようなものです。
ピップエレキバンは磁気の力で血流改善!という売り文句ですが
パイオネックスとはシールにすごく短い鍼が付いています。
使用方法
1週間程度は貼っておいて大丈夫。剥がれそうになったら素直にはがしてください。
もったいない!っといつまでも貼っておくのは衛生的によくありません。
パイオネックスは清潔に簡単に貼れるよう相当工夫して鍼の梱包やシールの
形状を作ったそうです。
貼る前は消毒液で消毒してしっかりふき取り皮膚を汚れのない状態にしておくと
シールの粘着力も長持ちします。
長さが0・3mm 0・6mm 0・9mm 1・2mm
1・5mm
といろいろありますが0・6mmや0・9mmあたりが気にならず貼れると思います。
長いほど効果的かもしれませんが・・・
ただ1・5mmだとちくちく気になることが多いので0・6㎜や0・9mmくらいがいいのかなと思います。 ただちょっとくらいちくちくしたっていい。効果がほしい。
とお考えの方は1・5㎜もいいと思います。
貼る場所
基本的に痛む場所だけでなく痛む場所周辺も押してみてください。
例えば肩が凝るといえば肩井というツボですよね。しかしコルのはそこだけじゃありません。首筋や背中や肩甲骨の間も凝っているはずです。
肩こりが辛い人が凝りやすい部分
この辺りをしっかり探ってみてください。後頭部のすぐ後ろ丸が2つ並んでいる所 天柱 風池 というツボが並んでいます。この辺は特に凝っていることが多いので探ってみてください。
それ以外の赤丸は凝っていることが多いポイントです。参考にしてください。
肩甲骨の間は特におすすめポイントでできれば家族に押してもらって「ああそこ!」を探してもらって貼ってください。
ひとり身の場合は一生懸命背中に腕を回し探ってください。腕が疲れますが絶対凝っている所がありますよ。
片側がひどい場合は片側だけ。両側ひどい場合は両側に貼ります。片側3つ程度貼っておけば十分だと思います。
貼り付けたら肩甲骨まわしや首筋のストレッチなど行ってください。
貼り付けた場所をしっかり伸ばすことで鍼灸師がやる
運動鍼と同じような効果があります。
運動鍼とは悪い筋肉に鍼を刺し患者さんに動いてもらう
治療法でとても鎮痛効果があります。
パイオネクスならそんな運動鍼が自分で手軽にできてしまいます。
腰痛の方の場合も一緒で痛むところ以外にも押してみて痛むところをしっかり探し貼ってみてください。
関連記事 ガチガチ肩こりさんへのおすすめ記事
詳しい原因や凝りやすいポイントが書いてあります。パイオネックス貼る時の参考に。
プロメテウス 解剖学アトラスから転載
腰痛の人が凝りやすい部分
しっかり押して探してみてください。
ただ痛い所に貼るだけより大変効果があります。
貼り付けた後は腰部も同様腰を回す。
前後に曲げるなどストレッチをおこなってください。
効果
こんな短い鍼でも効果があるのかと最近まで自分でも半信半疑でしたが、
パソコンや書き物が続き肩が辛くなった時貼ってみた所、いつの間にか肩こりが気にならなくなっていました。なので鍼が短くても効果はあります。
貼って直後楽になる場合もありますが2・3日たったころあれ?
肩こりが気にならないという感じで効果が表れることが多いようです。
詳しくはアマゾンのレビューを読むとわかりやすいと思います。
関連記事
通常のストレッチで慢性腰痛が解消されない方はお腹の筋肉が原因かも?
自分で打てる鍼パイオネックスの効果を倍増させるポイント
- ただ痛い所に貼るのではなく周辺を押してみて「ああそこ!!」と思ったところに貼る
- 背中や肩甲骨の間は家族に手伝ってもらう
- 気になったポイントに貼る時ケチらない
- パイオネックスを貼りながらストレッチする
- 身体を冷やさない
以上のことを気を付けていただくだけで自分で手軽に打てるパイオネックスの効果をしっかり出すことができます。
鍼灸師は自分で鍼を打つ
患者さんからよく質問されることですが
「先生は自分で鍼打つの?」
と聞かれることが多いです。自分自身疲れた時めっちゃ自分に打ちます。
腰が疲れたときは結構本数を使って腰に打っていくんですが、肩が痛くなって
きつくなってきます。腕をぎゅっと後ろに伸ばして凝っている所を探り、
鍼管をあてとんとんっと鍼を入れていきます。
こんなことしてると腰より肩が痛くなってたまりません。
手軽な方法として座ったまま単刺で刺激する方法。
単刺とは刺してすぐ抜く手技です。
鍼は刺して10分ほど置鍼している方が多いですが、単刺でも悪い筋肉
に微細な傷が付き血流改善できます。
使う鍼は セイリンの 寸六 3番か5番
3番、以下だと細すぎて自分で打つ場合しなってしまい曲がりやすいです。
セイリンの鍼はシリコンが塗ってあり滑りがよく使いやすい。
今はアマゾンや楽天で手軽に鍼が自分で買える時代です。
実際にどんな感じで打っているの?
鍼の名称
鍼の長さ
寸六とは鍼の長さで約5cm
寸三とは約4CM
鍼の太さ
1番=(0.16)
2番=(0.18)
3番=(0.20)
鍼の表記は大体 寸六 三番 とか書いてあります。
寸六=約5cm 3番(0.20)
鍼灸師が実際使う鍼は豪鍼といって長さ、太さは様々。
腰に打つなら寸六 首肩に打つなら寸三程度を使います。
太さは3番程度を使わないと自分で打つ場合曲がりやすいので3番くらいの鍼を使います。
怖がって鍼を打つと余計痛い
鍼は最初に入れる時に痛みが発生しやすいです。痛みを少なく打つ方法として、
怖がらないで自信を持ってバシッと入れてしまうと不思議と痛くありません。
これが怖がって恐る恐るやると切皮がうまくできず痛みがでやすいです。
学生の頃お互いに打ち合いますが、学生の頃は誰がやっても結構痛かったと思います。
それは施術者側の恐怖心があったからですね。
表面から見える静脈は避けてください。静脈に当たると内出血したり痛みが出る可能性があります。
痛みが出ないように鍼を打つコツ
スネに鍼を打ってみました。
毛深いです。
ちょっと揉む
実際鍼灸師でも鍼を打つ前にちょっと鍼を打つ所を抑えて準備してあげます。皮膚の緊張が取れたところで鍼管を置きます。
しっかり押さえる
左手で鍼を抑えてしっかり皮膚に押し付けます。左手でしっかり押さえないと皮膚に隙間が出来たりして痛みが出やすいです。
切皮
切皮とは鍼を入れるときに皮膚を切って入れることです。
日本では鍼管をつかって鍼を打ちます。しかし中国では鍼管使わないで打つのが当たり前なので痛みが強いです。
鍼管は日本発祥で昔から繊細な鍼治療をしていたことがうかがえます。
しっかり押さえて人差し指で一発ピッとたたきます。デコピンのように思い切りピッと叩きましょう。
ここでビビると打った時に痛みが出やすいです。
ここで毛穴に入るとチクっと痛みが出ますのであんまり痛いときは抜いてまた切皮します。
痛いまま入れてしまうとめっちゃ痛くなるので注意!
いよいよ鍼を刺入
切皮が終わったら鍼管をとって鍼を入れていきます。
左手でしっかり抑えて右手でゆっくり鍼を進めていきます。
ズーンと響きが来たらそこで鍼を数回上下させ抜き去ります。
凝っている場所を数か所刺激してます。
腰が気になる時どんなふうに打つのか?
先ほどの腰のポイントや痛い所、押してズーンと響く所を刺激していきます。
鍼を入れて2・3cm刺しズーンときたら少し上下させ響きをだすとより筋肉がほぐれやすいです。 ズーンっと来なかったら少し左右、上下に刺してズーンとくるポイントに当てます。自分の場合片側5・6ヶ所刺激します。
腰痛の場合はお尻の筋肉も押してみる。痛い所があればそこも鍼打ちます。
自分で鍼を打つ 気を付けているポイント
肩回りは危険です。1cm2cm程度なら問題ありませんが。
しかし奥に肺があります。肺に鍼が刺さると気胸になります。気胸になると顔が真っ青になったり呼吸するたび痛みが出たりします。
両側の肺を傷つけてしまった場合最悪死亡事故になる危険性もあります。
無資格の方が鍼をやって実際に死亡させた事故がありました。解剖学をしっかり把握しておかないとこのような事故が起こってしまいます。
自分で鍼を打つと見えないのでわからなくなります。
危険なので肩は打たない方がいいです。
肩回りへの刺鍼は解剖学を熟知している鍼
灸師に託し素人での治療は絶対やめてください。
鍼って神経を傷つけたりしないの?
腕、足、臀部には臓器はありませんので安心して打てる場所です。
深部に神経や血管がありますが鍼の先端はロケット型をしており大変細いので、神経や血管にあたってもスルッと避けてしまいます。まず傷つけることはありません。
自分で打ってビリッと来た場合はちょっとずらして鍼を打ちます。
腰部の場合もよほど深く入れなければ臓器に当たる心配はありません。
2・3cmであれば安全な部位です。
怖がって鍼を打つと余計痛い
鍼は最初に入れる時に痛みが発生しやすいです。痛みを少なく打つ方法として、
怖がらないで自信を持ってバシッと入れてしまうと不思議と痛くありません。
これが怖がって恐る恐るやると切皮がうまくできず痛みがでやすいです。
学生の頃お互いに打ち合いますが、学生の頃は誰がやっても結構痛かったと思います。
それは施術者側の恐怖心があったからですね。
表面から見える静脈は避けてください。静脈に当たると内出血したり痛みが出る可能性があります。
関連記事 鍼灸の腰痛治療の方法に興味があればご覧ください。
まとめ
鍼は筋肉の硬結に対して非常に効果があります。
ただし素人が安易に行うと危険も伴います。事故があってからでは遅いのです。自分で鍼を行っているブログがあったのでほんと事故が無いようやってくれーって思っています。
ここに書いてあることは私が自分に鍼を打つときのポイントです。自分での治療は自己責任です。
法律的に自分で自分に鍼する場合は大丈夫ですが無資格で他人に鍼を行った場合は違法になります。パイオネックスだけでも絶対やらないでください。
自分で鍼を打つとき気を付ける点を紹介しました。パイオネックスだけでもしっかりポイントに当たるとしっかり効果は表れます。
鍼は痛みに大変効果がある治療ですが安全に事故が無いようにしなければいけません。
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