突発性難聴にノイズキャンセリングヘッドホンがおすすめ
突発性難聴による耳鳴りや音割れが辛い方にノイズキャンセリングヘッドフォンは重要なサポートツールとなります。ノイズキャンセリングヘッドホンがどのように使えるか、おすすめの機種なども紹介します。
目次
突発性難聴の症状
突発性難聴の症状は個人によって異なりますが、聴力の低下、耳鳴り、音割れ、めまい、耳の詰まり感、聴覚過敏などを引き起こします。
またそれぞれの症状の程度もさまざまで酷い耳鳴りに悩む方もいらっしゃれば耳鳴りはなく聴力の低下が著しい方もいらっしゃいます。
特に耳鳴り、聴覚過敏でお悩みの方におすすめ
突発性難聴による耳鳴りはキーンという音やゴーという音サーという音などこちらも個人差があります。高音領域の難聴が強い場合は高音の耳鳴り「キーン」「サー」が起きやすく低音領域の難聴の場合は「ゴー」「ボー」など低音の耳鳴りが起こりやすいと言われています。いずれの耳鳴りであってもノイズキャンセリングヘッドホンは耳鳴りを紛らわせるのに有効です。
聴覚過敏も個人差があり高い音が辛い方、低い音が辛い方、どんな音でも耳に入ると辛い方など程度は様々です。聴覚過敏でお悩みの方にもおすすめです。
突発性難聴とノイズキャンセリングイヤホン
突発性難聴を発症された方の中でも特に耳鳴り、聴覚過敏でお悩みの方はノイズキャンセリングヘッドホンがあると楽に日常を過ごすことができます。
またノイズキャンセリングヘッドホンは耳鳴り、聴覚過敏が落ち着いてきた後もあると便利なアイテムです。私自身も数年前から使い始めましたが今となっては無くてならないものとなりました。電車や新幹線に乗るときや飛行機に乗るときなど移動中に使用すると疲労感がグッと抑えられるのです。ほかにも勉強に集中したいとき、騒がしいところで過ごすときも便利に使えます。
ノイズキャンセリングの原理、仕組み
具体的には、イヤホンやヘッドホンに搭載したマイクから外部の音を収集し、内部のデジタル回路で取り込んだ音の逆位相となる音を生成して、音楽と一緒に再生する。こうすることで周囲の音を消し、音楽だけを聞くことができるのだ。
簡単に例えるならあたかも周囲の騒音が嵐のようなものだと考えてみましょう。 ノイズキャンセリングヘッドホンは、その嵐に対抗するために、逆向きの風が吹くような働きをします。 騒音の嵐が打ち消され、耳の中は静かな音楽や会話だけとなります。
突発性難聴にノイズキャンセリングヘッドホンを使うメリットデメリット
突発性難聴で耳鳴りや聴覚過敏でお悩みの方がノイズキャンセリングヘッドホンを使うメリット、デメリットを詳しく解説します。
メリット
- 耳鳴りが紛れる
- 聴覚過敏が紛れる
- 物事に集中できる
- 回復後も日常的に使用でき便利
デメリット
- 価格が高めの商品が多い
- 音楽を聴く時は音量注意
- 外出時は荷物になる
- 紛失する可能性がある(イヤホン)の場合
- 耳鳴りが強調されてしまう場合がある
以上メリット、デメリットを記載してみました。特に聴覚過敏で日常生活の中の音が大きく聞こえてしまう方にはいい商品です。耳鳴りが気になる方も使えますが耳鳴りの場合スマホや通常のスピーカーで波の音やホワイトノイズを聞く方が楽に耳鳴りを紛らわせられるかもしれません。
また価格が少し高めの商品が多いですが使い勝手や性能を考えると満足いくものが多い印象です。ヘッドホンの場合常に着けておける場所ならいいですが外さなければならない場合荷物になります。イヤホンタイプであれば小さいので気になりませんが紛失注意です。私は一度紛失しました。
耳鳴りにはノイズキャンセリングヘッドホンは良くない?
耳鳴りに悩まれている方がノイズキャンセリングヘッドホンを使用すると耳鳴りが強調して聞こえてしまう場合があります。
たしかにノイズキャンセリングイヤホンは外音を静かにしているだけなので体の内部で鳴っている耳鳴りには効果がないと言えます。
しかし自分自身、耳鳴りが強い時期がありその時はノイズキャンセリングイヤホンを付けておくと何となく耳鳴りが落ち着き楽な感じがしていました。
そしてそもそもこの記事を書こうと思い立ったのも耳鳴りの酷い患者さんがノイズキャンセリングヘッドホンしておくと耳鳴りが楽になる。楽に過ごせるとおっしゃっていたからです。
おそらくノイズキャンセリングしている音域やヘッドホンの相性などもあるのかなと予想しますので聴覚過敏や耳鳴りの方は購入前に量販店などで一度確認されてから購入してください。
突発性難聴の方へおすすめ機種
Bose QuietComfort Headphones 完全ワイヤレス ノイズキャンセリングヘッドホン Bluetooth接続 マイク付 最大24時間再生 急速充電 ブラック
ソニー ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 : LDAC/Amazon Alexa搭載/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時間連続再生 密閉型 マイク付 2020年モデル 360 Reality Audio認定モデル ブラック WH-1000XM4 BM
付け心地や音の感じなど好みもあるでしょうからお近くの家電量販店などでお試しください。BoseかSonyの商品が鉄板だと思います。
Anker Soundcore Life Q30(Bluetooth5.0 ワイヤレス ヘッドホン)【アクティブノイズキャンセリング/外音取り込みモード/NFC・Bluetooth対応/ハイレゾ対応(AUX接続時) / 最大40時間音楽再生 / マイク内蔵/専用アプリ対応】ブラック
Sonyなどの商品に比べアンカーの商品はお手頃価格ですがノイズキャンセリングの機能などはしっかりしているようです。8000円ですから試しに購入してみるのもありです。
ノイズキャンセリングヘッドホンを使うときの注意事項
便利なノイズキャンセリングヘッドホンですが注意点もあります。
音楽を楽しむ場合音量の上げ過ぎに注意してください
ヘッドホンで音楽を楽しむ場合ついつい音量を上げがちになります。突発性難聴を患い3か月以内の内耳はまだ回復途中であることが多いです。特に大きい音には注意してください。
長時間の利用は逆に疲労します。
聴覚過敏などでノイズキャンセリングヘッドホンを使用すると大きい音をカットしてくれるので快適に過ごすことができます。しかし長時間ノイズキャンセリングヘッドホンは騒音を打ち消すように音を発してるという性質上通常のヘッドホンより耳の疲れを引き起こしやすいです。こまめにヘッドホンを外し耳を休ませて下てください。
まとめ
ノイズキャンセリングヘッドホンは、突発性難聴の症状に対して有益なツールであり、自分の好みに合った商品を選ぶことが重要です。一度家電量販店で使用感などチェックしてから購入することをお勧めします。
参考ページ
【領域の解説】「耳科・聴覚」一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会ホームページ
小川郁先生ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について,厚生労働省e-ヘルスネット
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