腰腿点(ようたいてん)というツボの効果と位置。ぎっくり腰に3分で効く!

今回は鍼灸師が実際に治療で使う腰腿点というツボをご紹介していこうと思います。
このツボの位置や効果を覚えていただくと実際に腰痛の際困ったときなどに役立つでしょう!実際にぎっくり腰などになると起き上がれない、腰に触れようと体制を変えるだけでも激痛が走る場合もあります。
その際手を刺激するだけでも楽になるかもしれないポイントです!
目次
腰腿点とはどんなツボ?
腰腿点とは奇穴と呼ばれ体に流れる14の経脈に属さない経穴(ツボ)です。
腰腿点は腰痛点とも呼ばれます。
阿是穴ってやつですね。
阿是穴とは辛い症状があるときにそこを押したり刺激すると「あっそこそこ」という感覚があり症状が楽になるポイントの事。
威霊・精霊という手のツボをセットで使う事で腰腿点となり急な腰痛、ぎっくり腰などに効果を発揮します。
腰腿点の効果
- 腰痛
- ぎっくり腰
- 背中の痛み
- 肩の痛み
- 肩こり
- 首こり
などに効果を発揮します。実際に鍼灸で治療する際にはぎっくり腰の症状の方にとても効果的な時があるため使っていることが多いです。
ただし痛みの度合いや痛む場所にもよるので使わないこともあります。
腰腿点の場所
第一腰腿点;人差し指と中指の付け根
第二腰腿点;中指と薬指の付け根
難しく言うと手背、第2・第3中手指節骨底間の下陥凹部。第4・第5中手指節骨底間の下陥凹部となります。
ポイントとして手のひらをぎゅっと反らせるとそれぞれの骨間が分かりやすくなります。
この位置に筋肉は背側骨間筋、神経:尺骨神経知覚神経:橈骨神経、尺骨神経。
血管は第2・第4背側中手動脈が通っております。
ぎっくり腰、腰痛で辛い時の腰腿点マッサージ方
ここはまず強めに刺激してあげてください。
ぎっくり腰の場合、患部の腰を強く刺激すのは厳禁ですがこの腰腿点と呼ばれるツボの位置は手です。幹部とも離れていますし、手の筋肉は一つ一つが小さく損傷が少ないためか強めに刺激しても痛みが残ったと言う話はあまり聞きません。
刺激する方法として画像のように親指で刺激する。これだと凝り固まっているポイントは探りやすいですが指が疲れます。
このように人差し指の節でグリグリしていただくとかなり効果的に刺激が可能です。時間としては3分ほど両方のツボを刺激してみてください。
指を当てた時点でズーンと痛みを感じるかもしれませんが効果がありそうなときは継続して行ってください。
自分のぎっくり腰に腰腿点が効くか確かめる方法
一番良いのはうちに来ていただいてお体をチェックさせたいただくとわかるのですがここでは手軽にあなたの症状に腰腿点が効くのかどうか判断する方法をご紹介します。
それは
腰腿点を押さえながら痛い動きをしてみることです。
今回は座っている状態で確かめる方法ですが座っている状態で
立ち上がりが辛いのか
前傾が辛いのか
捻るのが辛いのか
をまず確かめてください。そして痛い動きがあったら腰腿点を押さえ先ほど痛かった動きをしてみてください。
それでもし動きが楽になればおめでとうございます。あなたの腰痛は腰腿点でちょっと楽に動ける可能性が大きいです。
もしどちらの腰腿点を押して動いても痛みが変わらないと言うことであればぎっくり腰、腰痛に効果的な他のツボもありますからぜひ探してみてください。
腰痛に効く他のツボ
腰腿点以外にもぎっくり腰や腰痛に効きやすいツボがありますのでご紹介します。青くリンクになっているところは関連記事に飛ぶことができます。
養老
委中
太衝
腰腿点のお灸は効く?
治療をしているとよく聞かれるのが
「腰腿点にお灸をして効くの?」
と聞かれることが多いですがご家庭で行うお灸程度の刺激では効き目は薄いと考えています。鍼灸院でこの腰腿点を使う場合は針で一発!ズーンと響かせてしっかりと刺激をしてあげることが多いです。
ですからご自宅で行うせんねん灸程度の刺激では役不足ではないかと思われます。
しかしこれがぎっくり腰を予防したいとかぎっくり腰のあとの腰痛が治らないからお灸をしたいと言うことであればぜひせんねん灸も行ってみると良いでしょう。
その場合腰腿点より腰のつぼに行った方が効果的な場合が多いです。