優しい鍼の鍼灸院

逆流性食道炎で疲れやすいのはなぜ?原因と対処法を徹底解説

WRITER
 
疲れを感じる女性
この記事を書いている人 - WRITER -
名前 渡部 青雲 郡山市の空鍼灸院 院長 国家資格 はり師・きゅう師 自律神経症状の改善に力を入れています。このブログでは自律神経の乱れによって起こる様々な症状の解説やセルフケア、実際の症例など紹介します。
詳しいプロフィールはこちら

逆流性食道炎が起こると疲れやすくなる理由は大きく3つで

  • 自律神経の乱れによる肩こり、首こり、背中のこりからくる疲れ
  • 胸やけ、お腹の張りなど症状の不快感からくる疲れ
  • 逆流性食道炎によって睡眠の質が低下することによる疲れ

これら三つの原因が挙げられます。この記事では原因と対処法について鍼灸師の視点から解説をしていきます。

 

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して、食道の粘膜を傷つける病態です。食道は胃から上がってきた酸性の胃液に耐性があまりありません。胃酸が逆流している状態が続くと胃と食道の連結部分で炎症が起きます。

健康な人でも胃酸の逆流は起こっていますが逆流の時間が短いと炎症や不快感が起こることはありません。

逆流性食道炎の症状

  • 胸やけ
  • 胃の不快感
  • 胸の痛み
  • 口の酸っぱさ
  • 喉の違和感
  • 不眠
  • 耳の不調

程度は人によって様々ですがいろいろな部分に影響を及ぼします。

 

逆流性食道炎で疲れやすくなる原因

喉の違和感を感じる男性

  • 自律神経の乱れによる肩こり、首こり、背中のこりからくる疲れ
  • 胸やけ、お腹の張りなど症状の不快感からくる疲れ
  • 逆流性食道炎によって睡眠の質が低下することによる疲れ

 

自律神経の乱れによる肩こり、首こり、背中のこりからくる疲れ

【関連記事】

逆流性食道炎になるとなぜ背中のコリが起こるのか?

こちらの記事でも解説していますが逆流性食道炎を起こすと自律神経が乱れ交感神経が過剰に緊張している状態が続くため背中のこりや肩こりを起こしやすくします。

筋肉のコリがあると不快感が強いですから疲れを感じやすくなります。さらに肩こりは交感神経の興奮を高めてしまうため、さらに自律神経が乱れた状態を作ります。自律神経が乱れた状態が続くと内臓をコントロールしている自律神経の働きが極端な動きになり逆流性食道炎の症状を悪化させます。

 

胸やけ、お腹の張りなど症状の不快感からくる疲れ

逆流性食道炎の症状の不快感が続くとこれも体の疲れを感じさせます。

常に胃に不快感があり、たまに胃酸がこみ上げ、お腹の張りと吐き気と辛い状態です。胃酸の逆流が強くなってくると耳にも影響を与えるようになってくるため、めまいや耳鳴りを起こす場合もあります。

このように逆流性食道炎が引き起こす症状は不快感が強いものが多くこの症状が続くと体のストレスとなって蓄積され疲れやすくなります。

 

逆流性食道炎によって睡眠の質が低下することによる疲れ

逆流性食道炎を起こし悪化して来ると咳が出て寝付けない。酸っぱいものが上がってきて起きてしまう。このような症状が起こる場合があります。睡眠の障害が起こると体は疲労回復ができず疲れやすい状態になります。また睡眠がとれないと体を自分で治そうとする自然治癒力も落ちていくため負のループに陥ってしまいます。

寝れている場合でも就寝中の咳や胸の不快感で睡眠の質が低下している場合があります。逆流性食道炎の睡眠の質の低下によって日中の体の疲れやすさを引き起こします。

 

逆流性食道炎で疲れやすい体を整える生活習慣

逆流性食道炎によって体が疲れやすい状態になっている方が気を付けるべき日常の注意点をご紹介します。

 

デスクワークや長時間の同じ姿勢からくる肩こり、背中のこりに注意

逆流性食道炎の症状があると交感神経が興奮しやすく背中の筋肉が凝りやすい状態になります。もともと凝りやすい状態があるわけですから長時間のデスクワークや長時間のスマホ操作、長時間の読書などはさらに背中のこり、肩こりを促進させます。一時間に一回席を立つなど長時間時同じ姿勢での作業は避けましょう。

肩の筋肉の緊張を悪化させてしまうと自律神経の乱れが起こり他の自律神経症状を起こす場合があります。これはさらに体に疲労を感じさせるため注意が必要です。

 

ストレスを避ける

逆流性食道炎の疲れやすさを軽減させるためにはストレスを避けることはとても重要なことです。人間だれしもストレスは感じるものですが逆流性食道炎などの胃の症状を起こす方はストレスを抱え込みやすい傾向があります。

一番楽で簡単なストレス解消法は寝ることです。夜寝れないという場合は昼間姿勢を高めにしてあげると不快感が減り寝付きやすくなります。少しでも睡眠をとると精神的緊張が緩和されてリラックスできます。

ほかに軽い運動など体を動かすこともお勧めです。しかし負荷の高い運動をしてしまうと腹圧が上がって逆流を起こしやすくなる場合があるためご注意ください。

 

早食いをやめる

逆流性食道炎の症状緩和のために重要なポイントの一つとして早食いをやめるということです。

自覚がある方はこれを意識するだけで症状が楽になりますか試してみてください。よく一口30回噛みましょうと言われていますがちょっと大変なので一口20回ほど噛むようにしてみてください。柔らかいものでも同様です。

良く噛むと食べ物が小さくなるだけでなく唾液とよく絡まります。唾液は消化酵素の一面があり食べ物が唾液と絡まっていないと消化に時間がかかってしまうのです。逆に食べ物が細かくされていて唾液としっかり絡まっていたら胃は消化しやすくなり、胃の負担が減るのです。

どうしても個人の習慣があり変えるのは難しい部分がありますが思い出したときに実践すればいいのです。この3つの生活習慣を実践してみてください。症状があると完全に疲労感は抜けませんが逆流性食道炎による疲れやすさは軽減されます。

 

逆流性食道炎で疲れやすい方におすすめのセルフケア

背中のコリを緩める

逆流性食道炎による背中のコリのセルフケア

逆流性食道炎になるとなぜ背中のコリが起こるのか?

逆流性食道炎で疲れやすく背中のコリが気になる、肩こりが気になるという場合はこのセルフケアを行ってください。

拳を作って背中に当てて寝るだけです。詳しくは関連記事をチェックしていただくとよろしいのですが拳は背骨の脇の凝っていてつらいところに当てます。

 

お腹を温める

湯たんぽをお腹に充てるイラスト

湯たんぽやホットパックでお腹を温めましょう。

逆流性食道炎を患う方の多くはお腹の冷えがある場合が多いです。そこで温めてあげると症状が楽になる場合が多いです。湯たんぽは暖かくていいのですがお湯を入れるなど少し面倒なところがあります。市販のホットパックであればレンジで1,2分温めるだけですから手軽に温めることができますので試してみてください。

 

参考

日本消化器学会 「消火器のひろば」逆流性食道炎

【関連ページ】

逆流性食道炎と自律神経の関係:治すために重要な3つのポイント

逆流性食道炎と動悸の意外な関係?自律神経を整え症状を改善しよう

郡山市で逆流性食道炎の鍼灸治療なら空鍼灸院

逆流性食道炎鍼灸治療の症例ページ

この記事を書いている人 - WRITER -
名前 渡部 青雲 郡山市の空鍼灸院 院長 国家資格 はり師・きゅう師 自律神経症状の改善に力を入れています。このブログでは自律神経の乱れによって起こる様々な症状の解説やセルフケア、実際の症例など紹介します。
詳しいプロフィールはこちら

Copyright© 空鍼灸院 , 2023 All Rights Reserved.